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代表者の一言

令和6年6月代表者の一言

6月に入り、上着が不要な、夏の訪れを感じる季節となりました。この時期は1年で一番日照時間が長いため、朝早く目が覚めた日は、昼間を長く感じて得をした気分になります。太陽の力を感じることはたくさんありますが、日が差すだけで暖かく、雲に隠れてしまうと涼しくなることは誰もが経験することです。このことを全ての生物が同じく感じていて、日照時間の変動により、たくさんの生物の変化が生まれていることを考えると、改めて太陽は壮大で偉大な存在だと感じます。1日14時間以上も太陽の下にあると考えると、この時期にしかできない屋外での活動を前向きに積極的に行おうという思いにもなり、ワクワクしてきます。一方で、雨天が多く、じめじめとした季節でもあるので、リフレッシュのよりどころも能動的に探さなければなりません。ただ、屋内でも「楽しいこと」「ワクワクすること」、つまりは気が晴れて、心が豊かになることは、真剣に探せば案外見つかるものなのかなと思っています。梅雨の時期にしかできない遊び、植物や水とふれあい自然に親しむ楽しい遊びを見出しながら、子ども達の生活環境を豊かにしてまいります。梅雨の太陽は、雲の向こうに隠れていても、いつも私たちを明るく見守り活力を与えてくれている、そう思っています。

 先日、2023年の1人の女性が一生の間に生む子どもの数(合計特殊出生率)が、前年の1.26から1.20に低下したとの報道を目にしました。近年、少子化対策として国や地方自治体が多くの施策を講じていますが、この数字の低下に歯止めは効かず、改善傾向は見られません。東京都においてはついに「1」を切ってしまいました。

保育園にお子様をお預けになっているご家庭のお母様は皆、この東京都の数字を上回っていることになりますが、どなたもがお子様を愛し、可愛がっていらっしゃると思います。「子どもがこんなに可愛いく幸せを運んでくれるなんて・・・」と言葉に出して、わが子に愛情をたっぷり注がれている方もたくさんいらっしゃいます。大変なこともありますが、子どもがいたからこそ享受できることは、子育て中にも将来にもたくさんあります。大多数の方は、子どものいる生活の素晴らしさを実感されているのではないでしょうか。この事実から、確かに言えることは、子どものいる幸せをより多くの方に認知・浸透させることが大切なのではないかということです。教育費の負担を含め、マイナス面の情報ばかりが先行しているように思えます。このような状況にあって、保育園から子どもがいる生活の素晴らしさを発信することも必要であり、少子化に歯止めをかけるための活動は、保育園の役割の一つになると受け止めています。人が自らの人生の選択をするに当たり、子どもがいることの素敵さ、素晴らしさがもっともっと情報として取り上げられ、興味と関心をもっていただけるよう伝えることが必要ではないか、と思うのです。

私達保育者は「保育のスペシャリスト」として、地域社会に向けて子育て支援をしていくこともその役割の一つです。小鳩グループでは、2年前から、地域の子育てを支援する事業として「こばとほっとステーション」を開設していますが、例えば、その活動の一つとして、これから妊娠・出産を控えている方を対象とした「保育体験」のプログラムを設けています。これからの我々のタスクとして、施設内の保育にとどまらず、この「こばとほっとステーション」を活用し、子育ての楽しさ、子どもの存在の素晴らしさ、未来を創る子ども達がもたらす力と夢をテーマに掲げて地域社会に伝えていくことも大切にしたいと思っています。

誰もが安心して、子どもを産み、楽しく子育てができる社会がなるべく早く訪れるよう、行政の施策を後押しするような形でも、未来を応援してまいります。

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