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代表者の一言

平成29年6月の代表者の一言

5月下旬ともなると、どの施設も新年度当初より幾分か落ち着きを見せ始め、新入園児も他の園児と一緒に、1日のスケジュールに従って楽しく過ごす様子が多く見受けられるようになりました。これは、今春新設の「小鳩保育園南本町」や「小鳩保育園清澄白河」でも同様であり、保護者の皆様も本格的な就労等への復帰と保育所への送迎に慣れ、日々のご家庭での生活サイクルが徐々に定まってこられたのではと拝察します。社会福祉法人こばとの役員を務めていただいている重田小児科医師によれば、今の季節は1年の中で最も病気になりにくい時期だそうです。ご家族皆様の体調を整えながら、お子様とともに保育所生活を共有していただきたく思っております。

私ども小鳩グループでは、先述の「小鳩保育園南本町」に病児・病後児保育を実施する「病児保育室こばと」を併設いたしました。私自身2人の子どもを保育所に預けながら働いていた頃の1番の悩みどころは、子どもが病気になった時でした。当然、会社はお休みさせていただくのですが、そのことにより会社のペースを乱し、重要な打合せへの出席や書類作成等を同僚に頼まざるを得なかったり、担当業務を遅滞させるなど、会社には様々な迷惑をかけました。両親に預けることは困難だったため、子どもが病気の時に少しの時間でも信頼して預けることができる場所があるといいなぁと常々思っていた次第です。

先日、子ども支援の社会福祉活動をされている方から、小学校の保健の先生が具合が悪く保健室に休みに来た子に「親に連絡を・・・」と声をかけると、「うちの親は仕事が忙しいので、休めば良くなるかもしれないから連絡は少し待って」と親に配慮する子が増えてきたという話を伺いました。共働き家庭が増え、保育所に通う時から一生懸命働いているご両親を見てきた子どもなりの配慮なのでしょう。その方は、小学校内に病児預かりスペースを!と推進されている方でしたが、施設の改装や看護師の配置など一筋縄ではいかないことに苦慮されており、「病児保育室こばと」設置の趣旨や、事業者として社会と連携し社会全体で子ども達とご家庭を守り支援していく施設を提供していくためにどうあるべきかについて、議論し考えを共有させていただきました。

20年前とは異なり、現在は、子育てへの周囲の理解や、会社組織内でも子育て中の従業員に対する配慮が変わってきたと受け留めています。それでも、やむを得ず預け先が見つからない場合の受け入れ場所として、当グループの病児保育室が誰かしらの役に立つことを願い、5月9日の開設に至りました。今後、その認知度が高まり、当グループに通う園児に限らず、地域の方々にご利用いただけることを望んでおります。

病児保育室担当の若狭看護師は、病児保育の知識に長けた方で、㈶日本病児保育協会の「認定病児保育スペシャリスト」の資格をお持ちです。臨床看護師としての勤務を経てご自身の出産を機に病児・病後児保育に携わっておられるので、今後は、臨床看護師としての経験も活かし、当グループにおける病気、感染症、衛生関係への全体的な助言・指導もご担当いただきます。そして、来月からは子ども達を病気と危険から守る身近な話題を盛り込んだ保健便りを発行するなど、若狭先生のご支援を得て、医療を取り込んだより質の高い福祉・保育サービスを提供したいと思っております。

近年、待機児童対策による保育所増設が続いていますが、当グループでは、安心してお子様をお預けいただける意義ある施設の実現を目指し、私自身の子育て経験から得た「あのときあって欲しかったもの」をも盛り込んだ施設づくりを志しています。今後も、皆様から多くのご意見を頂戴しながら、改善を重ねて、よりニーズにあった付加価値ある施設となるよう尽力して参ります。

 

小鳩グループ代表 山本 育子

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