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代表者の一言

平成29年5月の代表者の一言

新年度に入り、小鳩グループ全10施設において新入園児をお迎えいたしました。新しい施設、新しい先生という新しい環境の下、先ずは「保育所に慣れてもらう」「保育所を大好きになってもらう」ことを保育目標として、日々子ども達と関わっています。特に、初めて保育所にお子様をお預けになる保護者の皆様については、コミュニケーションを密にしてお子様共々信頼関係を構築し、保護者の方・お子様共に早く保育所に慣れていただくことが私達の務めです。

私事、我が家の成人になる二人の子らがそれぞれ保育所に通い始めたとき、初めてという不安の中で、様々な育児の悩み、相談に応じていただくなど、保育所には強く支えてもらいました。一緒に悩み、笑い、感動を共有していただいた保育所の存在は、現在子育てを概ね終了した私が、保育事業を通じて社会貢献を試みるようになった一つのきっかけでした。親子共に気遣いをすることなく、毎日何かしらコミュニケーションがあり、その一つ一つが日々の励みであり支えであったこと、保育所には今でも本当に感謝しております。子ども達を毎日長時間にわたり愛情で包み込み、見守り、安心して生活できる環境を整えてくださったことで、我が子らもそのような環境から「人を信じ愛すること」を身につけて心豊かに育ってくれました。その時の感謝の気持ちを「小鳩の保育」に落とし込んでいくことが、私の社会的役割であると今考えています。

各地で毎年多くの保育所が設置され、それでも施設不足がいわれる中にあり、施設整備も大切ですが、何と言っても保育は保育内容つまりはソフト面が最重要であると、事業者として実感しています。だからこそ「小鳩の保育」として、子ども達とその関係者の幸せのために、心から愛情をもって接し感動を共有できる保育をいつも心がけるよう、各施設に周知しております。

おそらく一般の会社では、利益、成果、株価、組織貢献度あるいは数値目標達成度など、一定のものさしで仕事の評価がなされるものと思います。しかしながら、私達の仕事である保育の評価は、目の前にいる子ども達がそれぞれ一人ひとりの個性を持ち成長のスピードも様々であることを受け留めたうえで、心からの愛情表現により、それぞれの子どもの生活に安らぎを与え、信頼関係を築くことができるかどうかです。GW明けになると新卒保育士を中心に保育の課題(壁)にぶつかる場面が見受けられることがあります。そんなときには、「他の先生と比べなくていいんだよ。目の前にいる子どものそれぞれのペースに合わせ、子どもから頼れる人として大好きになってもらうことが一番素晴らしい保育。目の前にいる子ども達に頼られるようになることが、この仕事の一番の成果であり評価ですよ。」と伝え、子育てにマニュアルがないと同様、ただひたすら子ども達を受け留め愛してあげること、そこから保育が始まるのだと諭します。私が親として出来なかったこと、こうしてあげればよかったと思うことももちろん「保育」に落とし込むよう努めています。肝要なことは、生まれてきた子ども達はそれぞれ違うこと、比べないこと、良いところをどんどん伸ばしてあげることです。

保護者の皆様にあっては、育児と仕事を両立させることに焦らないでください。優先順位をつけましょう。仕事は大切ですが、きちんと継続して働けていることが今は一番素敵なことなのです。子どもが求めてご自身に余裕があるときには、是非子どもをぎゅーっと抱きしめてあげてください。仕事はいつか子どもが大きくなったときにきっとまた沢山できるようになります。今目の前の幸せは子どもと共に生きていることだと実感しながら、日々を過ごしていただければと思います。

私達は頑張っているお父様お母様をいつも応援しています。本年度も当グループでお預かりしている子ども達に愛情をいっぱい注ぎながら保育を行って参ります。良いことも悪いことも何でも担任の先生に相談してください。多くのことを共有し共感させていただきたく、本年度も楽しい園生活をお送りいただけますと幸甚に存じます。

 

小鳩グループ代表 山本 育子

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