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代表者の一言

平成28年11月の代表者の一言

各施設の運動会が無事に終わり、どの運動会でも子ども達とスタッフの日頃の練習の成果が披露できたものと嬉しく思っております。運動会では、笑顔や頑張り、様々な感動の場面という子ども達からの贈り物により、沢山のパワーをもらいました。
 浦和の運動会は早朝強い雨に見舞われましたが、徐々に雨が上がることを願い信じ、午前6時半の時点で、認可保育所・ナーサリー・小規模保育所の三部制とし、年長組が多いナーサリーは屋外で開催することを決断しました。そして、若干の小雨は残ったものの、ぞう組さんが例年に勝るとも劣らない立派な「組体操」を披露するなど素晴らしい運動会となりました。各施設とも保護者の皆様や関係者の方々から沢山のご支援をいただきましたことに、改めて感謝申し上げます。
 私事、各施設の運動会の狭間の三連休に、母の膝の骨折の報を受けたこともあり山口へ帰省しました。80過ぎの母は、幸い早期にギブスがとれ、家事もこなして普通に過ごしており一安心しました。最近は、徐々に年を重ねていく両親や故郷への思いも募り、子どもが巣立ちしたこともあって、頻繁に単身帰省するようになっています。3泊4日の滞在中、半日ずつは実家でデスクワークをしている娘の私を、傍らで気遣いながらも元気に色々と話しかけてくる両親に対し、「いつも元気な姿を見せてくれてありがとう」と「両親の元気」に感謝していました。
 私の両親が傍から見ても実年齢より若く感じるのは、なぜだろう・・・と考えます。取り分け80代半ばの父は顕著で、午前中沢山の書物を読み(それを父は「将来への勉強」と呼びます。)、他にも車の運転を続けるために動作訓練のようなこともしており、とにかくいつも止まらず何かをしています。また、1日に一つ「雑学」を身に着けるようしているとのことで、例えば、NEWSの語源について、Nはノース、Eはイースト、Wはウェスト、Sはサウス、東西南北網羅するから「ニュース」なんだと(冗談めかしながらも)誇らしげに語ってくれました。墓参りに行けば、お墓に水をかける習慣があるけれども、お墓の構造上、水をかけることにより中の骨壺に結露した水滴が入りカビが生えるとして、「大切な先祖のお骨、お墓を清めるときは水はかけずに濡れた布できれいに拭くんじゃ」と教えられ、最近義母の納骨の際にお墓の中が水浸しになっていたことを思い出して、なるほどと思わず納得してしまいました。母はといえば、元気な証として片手で三つのお手玉を回しながら「まだ運動神経もたいしたものでしょ」と得意気です。さらには、Wi-Fiがない実家で通信環境を整えて最新のタブレットを操作する姿に、「新しいものへの好奇心」が生きる力になるのだなと実感します。いくつになっても「あれがしたい」「あそこにいきたい」「これができる」という誇りと夢を持ち伝えてくる、まさにこれが「生きる力」「若さ」なのでしょう。そして、そのようなパワーをもつ両親の姿に、私は感謝と敬意を覚えるのです。
 帰省中のゆったりした時間の中で両親とコミュニケーションを持て、少し前までは耳を貸さなかった流儀や知識や古くからの常識などを関心を持って聞けることに、今は喜びを感じます。子ども達がいつも「元気」「夢」「好奇心」を持ち、それが私達に活力を与えてくれることと同様、人生の終盤を迎えている人達にもみなぎる力があります。私達は、様々な年齢層の人々から、人を讃え、人に習い、人にやさしく、かつ様々なものを許容する「生きる素晴らしさ」を伝えてもらっているのですね。
 今後は、幅広い年齢層の方々と沢山の交流を持ちながら、共に子ども達に「生きる素晴らしさ」を伝えていきたいと思っております。そして、当園スタッフや関係者の皆様のご理解をいただきながら、大きな心で一人一人を抱きしめながら、愛情たっぷりの保育を手掛けることの大切さを改めて心に留め、当園スタッフにも周知し実行して参りますので、これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

小鳩グループ代表 山本 育子

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