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代表者の一言

令和8年9月代表者の一言

 今年の夏は、昨年と比べて首都圏では、酷暑に見舞われる日が少なかったように感じます。その一方で、気候変動の影響もあってか、台風や線状降水帯の発生などにより、各地で大雨による災害が頻発しました。保育園においても、改めて災害への危機感を持ち、防災管理体制をより厳格に構築・運用していきたいと思います。そして、被災されたご家庭、関係者の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

 私事ですが、先月末、長年にわたり成長を支援してまいりました会社の顧問を辞任しました。花束を贈られ、最後にご挨拶をする際には思わず胸が詰まってしまいました。これまで会社の成長と発展を共有してきた立場として、「勇退」には及ばないかもしれませんが、自ら卒業を決断し、一つの節目を迎えました。

 何かと別れ、離れることは総じて心にぽっかりと穴が開いたような、寂しい気持ちになるものです。今年は、母との別れ、娘の結婚、そして会社顧問の辞任など、「別れ」が重なる一年となりました。少しずつ寂しさが増してきて、これまで必死に走り抜けてきた日常の景色や空気が、時折、まったく違うもののように感じます。

 現在63歳の私は、私生活において、この60代をどう充実させていくのかという「ポジティブ」な気持ちを持つことに、少々手こずるところがあります。仕事では、関わってくださる皆様のためにも頑張ろうという前向きな意欲を持てるのですが、ことプライベートとなると、時々消極的な気持ちになり、亡き母を思い出して涙し、母の遺影を前に自問自答することもあります。
 そんな時、保育園や街角で子どもたちを見ると、そのあどけない表情や行動に、言葉には表せない「ふんわりとした暖かさ」を感じ、心が豊かになります。子どもたちが見せる素直な喜怒哀楽や、全力でまっすぐ未来へ向かって成長しようとする姿は、いつでも大きな感動をもたらしてくれます。
 このような目線で子どもたちの姿を受け止められるのは、63年の歳月の中で折り重ねてきた「心のしわ」のおかげなのかもしれません。子どもを抱きながら買い物をしたり、お迎え時間ギリギリに焦って保育園に向かっている子育て最前線の親御さんたちを見かけると、思わず「みんな応援しているよ!」と心からエールを送りたくなります。それもまた、私自身が重ねてきた「心のしわ」によるものなのかもしれません。たくさんのハプニングに対応し、子どもたちの姿に一喜一憂した日々。子どもたちと一緒に、一生懸命駆け抜けていた日々が、本当に懐かしく思い出されます。
 先日、新婚の娘夫婦と、開園25周年を迎えたディズニーシーを訪れました。開園前の行列を見て、すでに「しんどい」と感じてしまった私ですが、張り切る娘夫婦に合わせてパーク内を歩き回りました。もちろん楽しく充実した一日でしたが、夕方になり歩数が15,000歩を超えると、さすがに「足がしんどいなぁ・・・」と感じ、夜のショーを楽しむ娘夫婦と別れて帰宅しました。昔は娘を抱いて一日中歩き回っても平気だった私ですが、やはり63歳です。

 そして、その一方で、25年前のディズニーシー開園時、亡き母が上京し、私たち家族と閉園まで一緒に過ごしてくれたことも思い出しました。夏休みに小学1年生の息子を「ジュニアパイロット」サービスを利用して一人で山口に向かわせたところ、9月の始業に合わせて息子と一緒に上京し、1週間家事を手伝ってくれたことも思い出しました。今振り返っても、家族を思う母の行動に胸が熱くなります。最近は、少し時間ができたこともあって、自然と「振り返る」ことが多くなっているようです。

 子育ては忙しいものです。何があろうと、とにかく前を向かなければ先へ進みません。仕事と子育てを両立させている皆さんは、本当によく頑張っています。特に近年は、公私ともに充実させようと意欲を持って取り組んでいる方が多く、本当に素敵だと思います。「前に向かって精一杯に生きる」という、美しいエネルギーを感じます。

 60代だって、「振り返る」だけではなく、前向きに挑戦・貢献し、周りにエネルギーを感じてもらえるような生き方をすることが大切なのだと思いたい。それが、本当の意味での「勇退」だと思います。60代だからこそ、少し余裕を持って、家族と、人と、そして良い環境をつないでいけるよう、これからも前向きに経営に取り組んでまいります。

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