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代表者の一言

令和7年7月代表者の一言

 今年のように梅雨が明けたかのような晴天で始まる7月は、記憶を辿っても珍しいように感じます。私が生まれた1963年は、観測史上最も早く、5月上旬に梅雨入りした異例の年だそうで、5月生まれの私の布おむつが乾かず大変だったと、母によく聞かされました。まるで真夏のような7月初めの空に、今年も「猛暑」「酷暑」が予想されます。保育園では、子どもたちが少しでも涼しく楽しく過ごせるよう、暑さを和らげる活動を考えていますが、近年は、水遊びでさえ水温の上昇により実施できないことがあります。そのようなときは、涼しい室内でもできるだけ夏を感じられ、子どもたちの興味と関心の芽が伸び行くような「遊び」を、日々模索し、取り入れたいと思っております。

 最近、余暇中の水の事故が増加しています。特に避暑地での水難事故は、水に対する知識や経験不足が要因かもしれません。どんなに水位が浅くても、見慣れた園内のプールであっても、事故が起きる可能性があることを常に想定しながら、子どもたちの安全を最優先に水遊びを行うよう強く意識することが必要です。

 そして、事故を起こさないためには、保育の現場で残念ながら起きてしまった「ヒヤリハット事例」や「事故」について、きちんと省み、「再発防止」には何が必要かを考え、皆で共有し行動することが何よりも重要だと考えています。小鳩グループで起きる様々な事象を教訓とし、事実の確認、原因の究明、再発防止につながる「安心安全管理」を果たせてこその健全な運営です。残念ながら事故が発生してしまったときは、関係者の方への誠実な対応も忘れてはなりません。私立の保育園だからこそ、施設と本部との緊密な連携が園の安心安全を支えます。そして、このことを、日頃から施設の責任者に発信し、重要なこととして認識してもらうのは、事業全体の責任者である私の役割です。施設の責任者がその責務を果たせるよう、私自身もその責任を果たさねばなりません。有事の際の事故対応の連携や情報共有の「正しい流れ」は、日頃のコミュニケーションの積み重ねや社内の信頼関係から生まれるものです。日頃から連携が強く一丸となれる組織こそが「安全安心管理」にもつながると信じ、経営者としてそのような組織づくりに尽力して参ります。

 私自身、社会人となってから40年の歳月を歩んできました。入社当時は、上司は厳格で、失敗を執拗に責められる時代だったように思います。私が産前産後休業を取得したことが会社にとって初めてのケースだったような時代ですので、女性らしい働き方に相反する行動には、今でいう「ハラスメント」のような理不尽な扱いを受けてきました。だからこそ、自身が部下をもつ立場になったら、「失敗を責める」のではなく、「失敗から何を学ぶか」を考えるよう促すことを心掛けてきました。今でもそれは変わっていません。

 先日、保育園での事故を振り返る責任者会議において、直属の部下から、「山本代表は、誰かが失敗したとき、責めたり怒ったりせず、解決に向けて次にどうするの?と問われます。だからこそ、それを受け止め、私たちは、より良い組織、より良い管理体制を構築し、安心安全の意識を高めなければいけないと思っています。」と言われ、胸が熱くなりました。たとえ強い言葉で諫めなくとも、起きた事故は我が事であり、二度と起こしてはならぬものであることは、日々のコミュニケーションの積み重ねと信頼関係から、伝わるべくして伝わっているだろうと信じています。

 保育園は、子どもたちにとって暮らしの場です。子どもたちの日々の生活の中に潜む危険に最大限の注意を払いつつ、社会の宝物であり未来を担う子どもたちがその芽をすくすくと伸ばせる場であるよう努めたいと思っています。小鳩グループでは、今後も、従業員への法令遵守とリスクマネジメント教育に力を注ぎながら、子ども子育て支援を力強く進めて参ります。

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