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代表者の一言

令和4年8月代表者の一言

 地球温暖化の影響もあるのか、近年、線状降水帯による豪雨や想定外の天候急変による災害が多発しています。被災された方々には、関係者の方を含め心よりお見舞い申し上げます。また、特に夏は落雷が多いので、その際は是非安全に避難していただきたく存じます。古来、塔のある神社仏閣の雷による火災が記録されています。今では、多くの場所に避雷針が備えられてはいますが、知識なく木陰に避難し、木に落ちた雷の側撃を受けて被災してしまった話をお聞きになったことがあると思います。軒先ではなく、建物の中、車の中など少しでも安全な場所への避難を心掛け、特にご家族で海や山、高原など開けた場所に出向かれるときには雷情報も確認するようにしてください。夏の雷は正に「晴天(青天)の霹靂」です。晴れていても急に稲妻が光り始めることもあります。日々の保育での活動の際も、この危機意識を忘れずにいたいと思います。

 「青天の霹靂」といえば、長年仕事に就いていると予測もしない出来事が突然起こり、それによって不本意な評価を受けることがあります。それが事実に基づくことであればまだ納得できますが、一方的な不本意な評価に受け入れ難い思いを持たれた経験は、誰しもあるのではないでしょうか。

 我々も言葉足らず故、保護者の皆様にお伝えしたことが誤解を招き、困惑させてしまうことがあったかもしれません。その場合、我々は、その誤解を解くべく丁寧に説明をさせていただきながら、誠意を示して信頼関係の回復に努めなければなりません。もちろん、その場で瞬時にご理解いただけないこともありますが、日々の保育の中で、子ども第一主義の保育方針の下、最善最愛の保育に努め、保護者の皆様とコミュニケーションを重ねることで信頼関係を獲得し、互いの理解を深めさせていただくよう努める必要があります。どこまでも時間と回数を「直接」重ねること、互いに理解し合うよう努めること、これが「真実の瞬間」です。

 今年5月、小鳩グループでは、ホテルの総支配人をされていた福島顧問をお迎えし、マネジメントのエキスパートの立場からたくさんの助言をいただいております。顧問によれば、ホテルでは、現場でお客様が直接スタッフから受けたサービスへのその瞬間の評価こそが、ホテルに対しての真なる評価=「真実の瞬間」といわれるそうです。お客様の満足は、社長や総支配人が作るものではなく、現場のスタッフによるサービスへのその瞬間の評価が全てだということです。事業者である私にとっては、保育スタッフ一人ひとりが提供する保育サービスが、正に自身によるサービスであり、一心同体です。だからこそ、私自身の役割は、一人ひとりの保育スタッフがこの仕事に自信と誇りを持ち、子ども達のための保育に取り組める環境づくりを全力で整え導くことであり、そのことが重要だと再認識しました。

 事実に基づかない不本意なことが起きても、日々の保育の「真実の瞬間」を重ねることで、乗り越えられるということでもあります。小鳩グループは、福祉事業ではありますが、子ども達や子ども達を取り巻く関係者と、直接関わって「真実の瞬間」を積み重ねることで深い信頼関係を構築していくという点では、ホテル事業と類似するところがあると感じます。行き違いやディスコミュニケーションなく、我々も「真実の瞬間」を一つひとつ重ねながら、信頼関係を構築して参りたいと思います。

 30代の頃、尊敬する上司から「正しいと思ったら信念を貫きなさい。たくさんの妨げや心が揺らいでしまうような事象がおきても、ブレずに貫いていれば、妨げは去り必ず正しい自分がそこにいるようになる。」と言われたことが強く記憶に残っています。その時は、何やら実感が湧きませんでしたが、事業を営んでいくうちに、私自身が信念を持ち貫くことによって、自然と支援・賛同くださる方が集まり、それが大きな自信になり、さらに別の形となって、皆様に支えられながら現在に至ったと受けとめています。

 二人の先輩からの大切なメッセージを胸に、保育事業を営む上で何が一番大事なのか、その根幹を見据え、信念を固く持つことを自らに課すとともに、その信念を貫く姿勢を誠実に示し続けることで、これからも全スタッフが保育に邁進できる環境づくりに努めて参ります。

 

小鳩グループ代表 山本育子

 

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