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代表者の一言

令和4年12月代表者の一言

 あけましておめでとうございます。私事ですが、2023年元旦は、本年5月に「還暦」を迎えることもあり、過去を顧みつつ、これまで以上に新たな気持ちで「心機一転」迎えました。ここ3年は新型コロナウイルス感染拡大防止のために制限された生活が続きましたが、今年は恐らく、諸外国のようにマスクを着用せずに人と人との会話が活発にできる日々が戻ってくるのではないかと期待しています。還暦とは生まれた干支に「還る」「戻る」ことを意味するようですが、我々の生活がコロナ前に戻りつつある中で、私が還暦を迎える本年に、人々が以前のように微笑み合ったり、表情でコミュニケーションをとることができる生活に「戻る」よう祈り、切に願っています。

 さて、先日のクリスマスはキリスト教にまつわる行事ですが、日本人の大多数は仏教に馴染み深いものと思います。そして、仏教は、キリスト教と比べて生活への密着度が低いようにも感じますが、そこにはすばらしい「教え」が多々あって、年を重ねれば重ねるほど、この仏教の「教え」に触れたくなり、説教を拝聴しにわざわざ出向くことがあります。この説教によって、長年の自分自身を省み、安心したり、自信を得たり、悦びを感じたりできるのです。キリスト教に例えると、日曜日の教会の礼拝に参加することに当たるものでしょうか。若い頃はさして興味も関心もありませんでしたし、忙しい日々の中で、あえて時間を確保してまで聴くものとはしていませんでしたが、自身が年を重ねたこともあり、残りの人生をどのように生きていくか、今では説教から大きな活路を見出すことがあります。敬虔なキリスト教徒の多い国でも、若年層の宗教離れが顕著であると耳にしたことがありますが、どこかで、何らかのタイミングで、「教え」の導きに触れる年齢に到達するものかと思います。

 昨年は、弱ったり困ったりしている人に付け込んで半ば強制的に寄付を募るなど、宗教法人の活動が表立って問題視された件がありました。導く人である、いわゆる教祖の教えが、人々を良く導くことにつながらなかった例であると感じます。宗教を通じて我々が助けや教えを求めるものとは、無償の愛で包み、心に寄り添い、信じている人が心清らかに、軽やかに、幸せになってくれること、信じている人との間で信頼関係や安らかな関係性を築くことができること、私はこのように考えています。そう考えると、「福祉」という仕事は「宗教」にとても似ているのかもしれません。相手を受けとめ、その人のために精一杯寄り添い、心身ともに安らかな環境を援助・構築していくことが仕事だからです。

 還暦という時を迎え、改めて、自ら小鳩グループの職員を率い、職員らが仕事の意義と意味を感じ、その役割を果たしていけるような環境づくりをすることが、私のこれからの本来の役割です。「一年の計は元旦にあり」といいますが、社会貢献の計としてはまず、この還暦という区切りの年に、自身のできること成すべきことを考え、小鳩グループの子ども達、関係者の方々、職員の幸せを祈りながら、責任を果たす所存です。

 お正月を過ぎれば、子ども達はより一層保育園生活に慣れ親しみ、順応し、1日の生活が豊かに展開していきます。遊びや様々な保育園の行事などを通して、日々の生活にたくさんの幸福の輪が広がるように、職員一同、皆様の健康と幸せを心より祈念しながら子ども達に寄り添って参ります。

 本年も、小鳩グループの役職員一同を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

小鳩グループ代表 山本育子

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