代表者の一言
令和4年1月代表者の一言
新年あけましておめでとうございます。
毎年1月2日と3日に行われる「箱根駅伝」を、今年もところどころ視聴することができました。青山学院大学の返り咲き優勝に感動された方も多かったことと思います。中継で聞こえてきた原監督から選手への声がけは、いわゆる叱咤激励ではなく「お前は最高だぞ、かっこいいぞ、できるぞ」と肯定的な言葉のシャワーを浴びせて選手を高揚させるものでした。中には、監督の言葉に急に笑顔になる選手もいるなど、十年前にはあまりない声がけだと感じられた方もいらっしゃったのではないかと存じます。
愛の鞭は、愛情故にあえて叱責や罰を与えてやる気を奮い立たせるものですが、鞭を振るわれた側が「辛い目に遭いたくないからやる」という発想が根本にあるように感じます。ですが、やる気というものは「自分がそうしたい、そうなりたい」という主体的な気持ちから自然と生まれることが大切で、原監督の言葉に、正にこれが本当のエールだと感心しながら視聴していました。たくさんの辛い練習もあったでしょうが、一人一人が自覚と覚悟をもって目標を持つこと、持てるようになることに導いた結果だと思います。原監督の選手の育て方は本当に素晴らしいと思いました。
年末までのコロナ禍終息への僅かな期待も束の間、オミクロン株の急速な感染拡大で、日本列島は「第六波」に巻き込まれました。随分長い間の行動制限から普通の生活に戻ることへの不安もあり、時代は着実に「ニューノーマル」にシフトし、もはやコロナ禍前の生活には戻らないと言われています。現代社会の便利なツールにより、人と人とが直接の接点をもたなくとも物事を進めることが可能になったことで、より「孤」の生活が浸透してしまうのではと不安になられている方も多いのではないでしょうか。人と人との接点、いわゆる「絆」を大切に、人との関わりの中で自らを肯定できる子ども達を育むこと、そして、そのためにはどのような支援をしていけば良いかが、今、大きな課題であると受け止めております。
アナログな交流の中にこそ人の創造性が満ち溢れ、人と人とがぶつかり合って、話し合う中で、感動したり、自らの魅力を示すことが出来たり、達成感を確かめ合ったり共感したりすることができ、そして、それらが間違いなく「生きる力」になっていると私は確信しています。人は「独り」ではありません。たくさんの人から認められ、支え合い、自分自身の「生きる力」がパワーアップしていくところを、しっかりと次世代に伝える役割があると思っていますし、それを果たすことが恐らく「生きた証」となるのでしょう。
「自己肯定感」はたくさんの愛情を受け、信頼する人に認められ、自分自身でそれを確信できた時に育まれます。昨年(2021年)は、子ども達に無理やり何かを「やらせる」のではなく、子ども達に、周りを信頼して自信をもって行動する「主体性」を身につけてもらえるよう支援することが真なる保育であると、保育士らに研修をし、その実践を当グループの「事業の要」としてスタートさせることができました。これに尽力してくださった保育充実の支援チームとしてお迎えしたベテランの講師、先生、スタッフには、大いなる感謝と原監督への賛辞と同様の賛辞を申し述べさせていただきます。
今年(2022年)も、小鳩グループスタッフ一同、自覚と覚悟をもって目標を持ち、引き続き保育に尽力して参りたいと思います。
小鳩グループ 代表 山本 育子
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