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代表者の一言

令和3年8月代表者の一言

 東京・埼玉では緊急事態宣言が続いています。一昨年以前ですと、8月は子ども達が「夏」を楽しみ、プール、海水浴、お祭り、キャンプと夏ならではの余暇を家族で過ごす時期でした。今や、当たり前だった夏の過ごし方を忘れてしまいそうなほどで、それは既に「懐かしい思い出」ともいえるかもしれません。各ご家庭では、全国的に増加するコロナウイルス感染者数などの情報を受けて、家族旅行を諦め、密を避け、ステイホームに努めるなど、親しい人と集うことが許されない「我慢の夏」を過ごしていらっしゃることと思います。ワクチン接種を速やかに進めることのみが、元の日常を取り戻す唯一の策だろうと受けとめざるを得ない状況の中、小鳩グループでは、私達保育者が感染の媒介とならないよう、職員らのワクチン接種を、行政が主導する職域接種を利用しながら積極的に進めています。秋以降は運動会などのイベントも控えていますので、できるだけ多くの方に安心して施設をご利用いただき、イベントにご参加いただけるよう、引き続きワクチン接種を勧めて参ります。

 今夏、東京2020オリンピック・パラリンピックが1年遅れで開催され、テレビにくぎ付けとなる日々を過ごされたご家庭も多くいらっしゃるでしょう。オリンピックは既に終了しましたが、たくさんの感動を私達に与えてくれました。未来に向かって羽ばたく子ども達も、様々な感動と目標を見出したことでしょう。奇跡的な場面も多々ありましたが、メダルを獲得したアスリート達が総じて発した言葉は「感謝」という二文字です。導いてくれた方に感謝、家族に感謝、そしてこの大会を開催し支えてくださった方々に感謝という言葉が、多くの場面で発せられたと受けとめています。また、その言葉と同じぐらい、メダルの獲得は多大なプレッシャーや困難があっても諦めずに努力してきたことの結果であるとも語られていました。何事も高い目標に向かって突き進み栄光を獲得することは容易ではありません。尋常ならざる努力を積み重ねて成果を上げられたことに、心から称える気持ちで胸が熱くなってしまいました。一人ひとりのインタビューに、涙と感動がもたらされ、心が洗われる素敵な2週間でした。

 小鳩グループでは「感謝の心」という言葉を、保育理念として大切にしています。私達保育者が子ども達を幸せにしたいという気持ちで愛情をもって接すると、子ども達にその気持ちが通じ、信頼関係が構築されます。そして、この関係の下で保育は展開されます。子ども達は、先生達から褒められたり、自分がやりたいこと、できることを受けとめてもらい一緒に遊びを共有したときは、誇らしげに満足感を、言葉にできない子は笑顔や雰囲気で、言葉にできる子は自然と出てくる「ありがとう」の言葉で、表現してくれます。小さな子ども達でも、一つひとつのステップを進むごとに、きちんと「感謝」を表現してくれるのです。私達保育者にとっては、その言葉や笑顔が、さらに子ども達のために楽しくワクワクする環境づくりに努めようとするパワーとなります。保育園内での感謝の心が、子ども達を前向きに成長させる源になっているのです。オリンピックの選手達が表現する「感謝」ととても似通っていると感じ、毎日の保育の空間が小さなオリンピック会場みたいだと思いました。

 人が人に支えられ、互いを尊重し、愛情をもって関わり、互いに励まし合い、互いに高めていくという4年に一度、冬季を含めれば2年に一度のこのスポーツの祭典は、私達に、忘れがちな人と人との関わり合いの大切さ、感動を共有することの大切さを思い起こさせる機会を作ってくれます。混とんとしたコロナ禍での東京2020ですが、多くのアスリート達と彼らによって紡ぎ出されたたくさんの感動のシーンに、改めて心からの感謝の意を表します。

小鳩グループ 代表 山本 育子

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