代表者の一言
令和2年11月の代表者の一言
秋本番、木々の紅葉、虫の声などいつもどおりの秋の光景となりました。最近の会話は、公私ともに、まずは「コロナウイルス感染拡大状況」の話題です。それから、我々を取り巻く環境に今後どのくらいの影響があるのだろうか、と話が展開します。楽観的な話になるよりは、悲観的な話になることの方が多いような気がします。経済活動の点では、リモートワークが定着しつつある中で、オフィスの空室率が増加したり、人が流動しないことによって小売業の客足が減少するなど、負の影響が生じていることは否めません。どのようにしたら経済を活性化し、雇用を守り、社会に貢献できるのかと、多くの事業者の方が苦慮されています。私自身は、保育の充実を大前提に、手法は別として、利用者、関係者の方々、従業員の「未来への期待」にきちんと応えられる仕組み作りに努めなければならないと再認識しています。
緊急事態宣言期間中は、とにかく「人と人との接触を避ける」ことが優先され、経済活動は二の次とされました。しかし、今では、ソーシャルディスタンスを保ち、ルールを守った上で、経済活動を再開、継続させる方向に変わってきています。外食の時間規制も緩和され、GOTOトラベルなども始まり、余暇を楽しむことが再びできるようになってきました。その中で、最低限の手指消毒、マスク着用すらせず、ルールを守らないまま運営している事業者をみると本当にがっかりしてしまいます。欧米では、感染拡大が著しいときでも、慣習もあってか公共の場でマスクを着用していない方が多く、それが再拡大の一因になっているようです。今は、一人一人がきちんとルールを守ることが、経済活動の維持、発展のキーであると思います。
出張を再開したところ、とある県で、コロナウイルスの感染拡大が著しい地域からの人の移動を県民が望んでいないという話を伺いました。もちろんウイルスは人が運ぶものですから、そのお気持ちは分からないではありません。ですが、感染拡大地域のナンバープレートを付けた家族の車が駐車されているというだけで、その一家が蔑視されるという話を耳にすると、とても残念に思います。首都圏に比べ地方ではマスクの着用率が低いようであり、それもあって他からの流入を恐れてしまっているのかもしれませんが、首都圏から仕事で移動する場合は、検温などの体調管理、消毒、マスクの着用を遵守しながら行動されている方が大多数です。是非、身体にリスクのない方は、自らも感染対策をされた上で首都圏からの訪問者を受け入れていただきたい、と望んでいます。
今回の地方出張中に、訪問先の学校の先生から、今年は首都圏への進学や就職にブレーキがかかっているとお聞きしました。未来を担う子ども達が、コロナ禍によって必要以上に行動を制約されることなく、自分自身のやりたいこと、できることをきちんと行える環境を整備しなくてはなりません。そしてそれは、我々大人がなすべきことです。ルールを守り、可能な限り感染拡大防止策に努めながら経済活動を推し進めることが、子ども達の進学、就職など将来の可能性を狭めない環境を造り上げることになると思います。
学生にとって、学校で行われる対面授業や人と人との交流の時間が、どれほど大切かということは、我々大人が十分に承知していることです。低年齢者の感染拡大が報じられることもありますが、子ども達に「守るべきルール・対策」をきちんと理解させて遵守させ、人と人との接点、行動が過度に制限されることがないように、周辺環境の整備に努めることが、大人が今なすべきことです。
保育園においても、体調管理、検温、衛生管理につきご協力をお願いしております。引き続きご理解ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
小鳩グループ代表 山本 育子
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