代表者の一言
令和5年3月代表者の一言
今月は、卒園と入園に向けたご挨拶を、冒頭に申し上げたいと思います。
まず、小鳩グループを卒園・転園されるお子様とそのご家族の皆様へ、「皆さんと、楽しく過ごしたたくさんの日々を私達は忘れません。皆さんも、この日々をそれぞれの心の思い出のアルバムに刻み、未来に向かって大きく羽ばたいてくださいね。保育園での経験が次なる成長へのステップとなり、未来につながっていくことを祈っております。」
そして、新たに小鳩グループで保育園生活を始めるお子様とそのご家族の皆様へ、「ご入園、誠におめでとうございます。愛情いっぱい、夢いっぱい、楽しいことがいっぱいの保育園生活を共に過ごしましょう。みんなの大好きな場所になるように一緒に歩んでいきましょうね。」、当グループでは、子ども達の持つ自然な成長力に寄り添い、一人ひとりの子どもが輝けるよう、精一杯ご支援いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。
先日、テレビ番組で、卒業を迎えた高校生が、マスク解禁についての街頭インタビューに答えていました。その中に、ちょうど入学した時から卒業するまでコロナ禍だったので、今さらマスクを外した顔は見せたくありません、との回答があり驚きました。友達に自分の顔を覚えてもらうことを「大切なこと」と受けとめられなくなっていることに、驚愕の念を禁じ得なかったのです。確かに、コロナ禍になってからは当グループの採用面接でも必ずマスク着用でしたので、この3年間に採用した従業員のイメージとして、顔とマスクが一体化してしまっていることは否めません。会食の機会もしばらくありませんでしたから、なおさらマスクに隠された顔が想像できなくなっていました。インタビューに回答していた高校生だけでなく、より幼く成長期の真っ只中にいる子ども達の中にも、本能的にマスクを外すことを嫌がっている子がいるとも耳にします。この3年間のマスク着用の習慣は、人と人との距離を大きく引き離してしまいました。この状況を脱して元の生活に戻すべく、マスクを外すことのメリットを保育や教育の現場で教え伝えることが、新たな課題となると考えています。
この元の日常生活に戻していくことが容易いことなのか、難題なのか。以前この園便りに書かせていただいたとおり、この間の新しい変化を前向きに受けとめつつも、欠如したものを取り戻し、子ども達にとって最善の環境を構築していくことが本年度の課題です。保育は環境から作動します。これまで以上に緊密にご家庭と連携を取りながら、そして子ども達にたくさんの愛情を注ぎ、信頼関係を適切に構築しながら、「豊かな心と健やかな体を育み、生涯にわたる「生きる力」の基礎を培う」との理念の下、子ども達の成長を支えたいと思います。
加えて、近年、地球の環境問題、天変地異、そして終わりの見えない戦争と、世界の未来と未来を創る子ども達の将来が危ぶまれる事象が起きています。一人の力では何かをすぐに解決することはできないけれども、一人ひとりの力を積み重ねれば、何かしらの良い結果をもたらす原動力になると私は確信しています。
私自身の子育てが随分前に終了したこともあり、この混とんとした事象・社会の内で、事業を通じてどのように貢献していくことができるのかを切に考えます。そして、保育は福祉事業ですので、地域や利用者の皆様を中心とする関係者の皆様とたくさんの交流をもちながら、良い社会貢献につなげていきたいと考えています。皆様の多くのご意見を賜りたく、ご意見ご要望等がございましたら、施設あてに何なりとお申し付けください。5月には施設全体で保護者会、クラス懇談会を予定していますので、その機会をご活用していただいても結構です。一人ひとりのご意見や思いを重ねた結果が、世界的な平和と幸せの一助となることを思い願いながら、小鳩グループ従業員一同、本年度も「子ども第一主義」の保育方針で日々の保育に努めて参ります。
小鳩グループ 代表 山本 育子
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