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代表者の一言

令和7年9月代表者の一言

この9月、東京や神奈川における記録的な大雨により、特に大田区や品川区で河川氾濫などによる浸水被害が発生しました。その降雨量から、当グループ施設にも影響が出る可能性がありましたので、日常の保育に支障を来たさないよう配慮しながら、いざという時に適切な対応ができるよう、施設と本部の連携を密にして安全管理に努めておりました。台風や線状降水帯の発生は予測を超える災害となることをも想定し、気象情報をできるだけ早く把握し、防災に活かすことが大切です。被害を最小限にとどめるには、全職員が正しい知識と判断力を身に着け、備えなければなりません。施設における安全管理は、日常の保育だけではなく多岐にわたりますので、本部は、現場の施設管理者と強固な信頼関係を築き、より早くより正確な情報を伝え、そのサポートをしていくことが「タスク」となります。

保育者は、お預かりしている子どもたちの成長を支え、かつ、地域社会の児童福祉を充実させる専門家であると同時に、施設の安全を守る責任も担っています。特に施設管理者は、保育のみならず施設の安全管理に関する法令等について最新の知識を身につけていなければなりません。行政から発信される指針等を学び、職員同士で共有しながら、保育環境を最良のものにすることが求められます。小鳩グループの施設管理者の先生方は、常に本部と連携し、安全管理について互いに学び合って切磋琢磨しております。その意欲的な姿勢には、私自身、経営者として身が引き締まる思いであり、同時に、感謝の念が尽きません。

来たる10月1日、本年4月に成立した「児童福祉法等の一部を改正する法律」の一部が施行され、保育所等の職員による児童虐待についても、虐待等を受けたと思われる児童を発見した者に行政への通報が義務付けられます。また、虐待等を含むもう少し大きな概念として「不適切な保育」という概念がありますが、身体的・心理的な虐待行為だけでなく、子どもの人権や人格の尊重の観点に照らし改善を要すると判断される行為であると捉えなおされました。そのため、私たち保育者は、子どもごとに異なる個性や成長のペースをきちんと受けとめ、一人ひとりにとって心身ともに健やかに育つために最もふさわしい生活の場を提供する必要があります。ただ、「不適切な保育」の評価を避けるため、子どもたちと距離をとってしまったり、子どもたちが望む大切なものを与えることを控えてしまったりすると、本来のあるべき保育を実現できなくなってしまう恐れがあります。ここで重要なことは、子どもたちの育ちを学び、保育の力を向上させ、保育を楽しくできる環境が整っていれば、それが「適切な保育」につながっていくということだと思います。

小鳩グループでは、保育を学ぶため、互いの保育を観察しカンファレンスをしていますが、そのときは、まず、良い点を伝え合って強みを伸ばすことを大切にしています。人は、良いところが認められればより一層意欲的に学ぶようになり、その結果より良い保育が実現できます。また、風通しの良い職場環境を構築すれば、疑問や不安をすぐに相談し、解決できるようにもなります。適切な保育は、保育者個人の一人の力ではなく、組織の力でつくり上げるものだと思います。先生たちの笑顔あふれる保育は、子どもたちはもとより、私たち周りの大人にも幸福感をもたらしてくれます。日々子どもたちと向き合い努力を重ねている先生方には、心から「ありがとう」を伝えたいと思います。

「不適切な保育」を生まない一番の対処方法は、保育者がより良い保育を学び、保育の力を向上させることです。そして、保育者同士が互いに尊重し合い、経験に囚われずに、良いものを良いと認め合える職場環境の構築が、経営者である私の役割と受け止めております。「子ども第一主義」の実現に一層の重きをおいて、これからも小鳩グループを営んでまいりたいと思います。

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