グループへの
お問い合わせ

こばとほっと
ステーション

採用
特設サイト

上へ戻る

代表者の一言

令和7年1月代表者の一言

あけましておめでとうございます。本年「2025年」という西暦を目にしたとき、私自身の中では記憶に新しい「ミレニアム」からもう四半世紀が経ったことに驚き、時の流れの速さを感じました。今年62歳を迎える私自身が生きてきた時間の中で、2000年からの25年間は、「子育て」「仕事」「新たな挑戦」と同時併行的に全てに真っすぐに立ち向かった期間です。思えば四半世紀とは、生まれた子が「親」ともなる期間です。生まれてから25歳までは、周囲の関係者に愛され守られながら、多くの事に興味や関心を抱き、教育を受け学ぶときですが、その後には、自らの仕事を通して社会に貢献することが求められるようになります。私自身、自立・自律に向けた25歳までの「基盤」があったからこそ、今の自分自身に辿り着いたのであり、その基盤の価値を今では適切に評価できるようになりました。そして、これからの老年期に向けた次なる四半世紀にもきっと何かの役割があるはずだと、この先を楽しみに生きる志向を大切にしたいと思います。

園児の保護者の皆様は、ちょうど「ミレニアム世代」の方が多いのではないでしょうか。物心がついた頃には、既にインターネットやソーシャルメディアが日常のものとなっており、それまでとは違った価値観や物事の選択をするようになった世代と言われています。私の同年代の者ですら、少し前までは「アナログが一番!」と堂々とデジタル社会を否定できていましたが、最近では「負け惜しみ発言」は通用しなくなってきています。デジタル社会を受け入れてその利便性を活用できることが、全ての人にとって必須のものとなりつつあります。私達を取り巻く環境はIT化が著しく、スマートフォン一台で日常生活のほとんどを行える時代がほぼ目の前です。お財布すらいらない生活を送ることについては、高齢者を中心にまだまだ難しい方もおられますが、私を含め少しアナログに逃げていた人も、そろそろ頭の組み立て方を変えて、容認(=好き)となっていかなければならないと思っています。

今年は世の中のデジタル化がより一層進むことが予測されます。保育園においても、デジタル化によって利便性が増すものについては、積極的に取り入れたいと考えています。その一方で、保育の現場では、一人ひとりの個性と感情、感性を大切にしながら、子ども達が発するサインをきちんと受けとめ、人間の持つ温かな愛情と笑顔で応えていくことが、昔も今もそして将来においてもずっと変わらないことですし、大切なことです。その意味では、私達の仕事は、正に「アナログ」なものを大切にしなければならない仕事です。

今年、アメリカ合衆国の大統領が交替し、効率化を重視しAIを活用した改革が始まると言われています。労働集約型産業である飲食業、宿泊業、農業などでは、民主党政権下で受け入れた移民らのマンパワーに支えられているとも言われており、他方、そのこと自体が格差社会を生じさせた要因であると非難されてもいます。新しい政権が、正しい評価と正しい分配を目指した改革を進めてくれることに期待をしつつ、その改革が日本にとってもプラスの影響を与えるものであることを祈るばかりです。

矛盾するようですが、このような時代にあっても、世の中にはまだまだ「人力」で営むべきことや仕事がたくさん存在します。デジタル社会の中でこのような存在を守り、後世に伝えていくことも、我々年配者の役割でしょう。「小鳩グループ」の子ども達が変わらず健やかにのびのびと自分を表現し、感性豊かであり続けられるよう、これからも「子ども第一主義」の保育に勤しんで参ります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

過去の代表者の一言を見る