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代表者の一言

令和6年8月代表者の一言

猛暑が続く中、この7月から8月にかけて開催されたパリオリンピックを、多くの方がテレビ等で観戦されたのではないでしょうか。東京オリンピックは2021年でしたから、いくらか早い開催と感じました。私事、東京オリンピックでは、チケットが当たり現地観戦を楽しみにしていたのですが、新型コロナウイルスの感染拡大によって無観客となってしまいました。そこで、1年半前、再びチャレンジとパリオリンピックのチケット抽選に応募したところ当選がかないましたので、この夏休みを利用して、娘と二人、欧州に向かいました。

パリの街はオリンピック一色、世界中から人々が集い、選手と観客の心が一つとなった盛り上がりに、真のオリンピック精神に触れることができたように思いました。幸運にも日本選手が「金メダル」を獲得した瞬間を観戦でき、競技場に「君が代」が流れて、それを観客らがいっとき清聴する時間に、筆舌に尽くし難い誉れを感じました。厳戒態勢下ではあったものの、集まった人々がこの祭典を心から祝福していて、世界は一つという空気が街中に充満していました。勝ち負けに関係なく、アスリートや観客が互いに抱きしめ合い喜びと涙にあふれる感動のシーンを幾度も目にしました。私自身は、何らかのスポーツを極めたこともなく、知識も余りないのですが、スポーツ観戦の雰囲気が大好きで、その雰囲気を求めて競技場に足を向けることが度々あります。世界が一つになったこのオリンピックでの体験は、とても感動的で、明日へのエネルギー、生きる意欲といったものを与えてくれました。

61歳ともなると、同級生は、完全にリタイアしたり、働く時間を大幅に減らしたり、頻繁に余暇を楽しんだり、新たな習い事や学びに取り組んだりと、それぞれがライフスタイルを変化させ始めています。私には小鳩グループを牽引していく責務がありますので、まだまだ現役である一方で、近年は年齢を考えながら、後進を育て、組織力を高め、全体のバランスを重視しながら持続性のある事業計画を確立すること、職員誰もが賛同でき、実現可能で意欲を持てる指標を作っていくことに努めています。「選ばれる保育園」であるためには、保育園の本来の役割を果たし、福祉の精神で伸びやかな子ども達の成長を支援することはもちろん、事業を支える職員達の仕事における役割を把握し、職員全員の学びと意欲を大切にできる事業体の構築が必要であり、それが私自身の大きな役割と考えています。トップダウンではなく、全員力による経営を実現するためには、職員一人一人の個の力を重んじ、日々満足感を得られる働き方に導くための道標を立てなくてはなりません。

もちろん、余暇を楽しみ、新たな学びに取り組む同級生を羨む気持ちもあります。60歳を過ぎ、人がそれぞれ置かれている立場と時間の中で何ができるのか、限られた人生を思うと、タイムパフォーマンスをできるだけ上げるしかないと、数年前から切に感じております。週末等も仕事や仕事以外のことで何かとスケジュールが埋まりがちですので、週末に体力づくりをともいかず、身体が追いつくかな、疲れないかなと懸念しながらも、昨年から朝に20分のストレッチ運動を始めました。とにかく好きなことは率先して行い、食欲も大事にし、悔いのない人生を過ごすことに励んでいます。

今回のオリンピック現地観戦もこの流れから決断したのですが、なかなか味わえない雰囲気と感動が、明日への活力を生み、心身共に充電されました。世界各国の子ども達の素直な表情、愛くるしい姿を見ることができたことも素敵な経験でした。この子ども達が、いつまでも幸せで、人を信じ、意欲的に自分を表現することができる大人になってほしいと願わずにいられません。そして、改めて、私自身が今の仕事に携わっていることを誇らしく思えました。この人生の中でも強く思い出に残る素晴らしいイベントを通じて、子ども達の未来にかかわる保育の仕事に携わる小鳩グループの基盤を、より一層堅固なものにしようと、決意を新たにいたしました。

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