平成30年2月の代表者の一言

あけましておめでとうございます。この年末年始の冷え込みは格別のものがあり、北日本や日本海側では豪雪に見舞われた地域もあると耳にしております。そして、そのような気候の影響もあってか、年初から体調を崩された方を多数お見受けしました。私達職員にとっても体調管理は大きな課題ですので、手洗い、うがい、規則正しい生活を心掛け、愛情いっぱいで、安心、安全な保育を提供できるよう努めて参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
 毎年、年始にはいくつかの神社仏閣を参拝します。また、お墓参りをして先祖に敬拝しております。先日、86歳になる父と一緒に墓参りをした際に「関係者が全員幸せな1年でありますように」と墓前で唱えたところ、父から「墓には願いことをしちゃいけん。墓参りというのは先祖への感謝の言葉と成仏祈願だけじゃ」と諭されました。長年、心の中で「お願い」を唱えていましたので、父の一言に目から鱗でした。傍に父がおり、そこで声を出して唱えたことで、これまでの考えを改めることができました。高齢ながらも娘である私の間違えを諌め導いてくれる父がいることに、心から感謝しました。
 2018年は、「平成」という元号を丸1年使うことができる最後の年です。私には、昭和天皇が逝去され、当時の内閣官房長官であった亡小渕恵三元総理が「平成」を掲げ発表されたことが、つい最近のように感じられます。
 「平成」の30年、技術革新が著しく、多くのものが誕生し進化し、私達を取り巻く環境も大きく変わりました。平成が始まった頃には、携帯電話を利用する人は皆無に等しく、仕事もほぼ紙ベースのやり取りでした。今や時代は情報化社会を極めており、人と人が手を取り合い面と向かうつながりよりも、高精度の画面やスピーカーを通じて遠くにいるのにあたかも傍にいるかの如く、孤独であってもスピーディーに情報がつながる時代となりました。
 「便利な時代」なのですが、生きることはやはり、心に寄り添い、五感をもって直接的に関わり合いながら成長することなのではないか、そして、その関わり合いから「思いやり」や「優しさ」「感謝」が生まれ、人の気持ちを豊かにしてくれるものと思います。わからない言葉や知識は、電子辞書や人工知能が明確に回答を与えてくれます。ですが、他愛のない会話から、思いがけなく新しい知識や情報を得たり、予測しなかった方向にコミュニティが拡がって新しい世界が開けることがあり、同じ空間で呼吸し、感情を露わにすることが、まさに「生きること」なのだと思います。
幸せを共有すると、その心が自分自身をほんわかと豊かに、そして暖かくしてくれます。この「暖かさ」を求めその感を得ることで、人は、他人に優しく接する気持ちになれるのでしょう。保育園は、子ども達がこの「暖かさ」を互いに求め感じ合い、一緒に笑い、喜びながら心を豊かにするための施設です。心暖まる触れ合いは、メールの語尾装飾や絵文字からは得ることができません。
この意義を、実生活・実体験をもって感じてもら得るよう子ども達に寄り添い、「豊かに生きる」ための空間と環境を成すことで、今年も子ども達に多くの大切なことを伝えていきたいと思っております。重ねて本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

小鳩グループ代表 山本 育子