平成29年9月の代表者の一言

7月から8月にかけての夏休みシーズンは、ご家族のお休みの前日ともなると、お子様だけではなく保護者の方々も「明日から○○に行くのですよー」と嬉しそうにお話をされ、お子様以上に休日を楽しみにしていらっしゃるようでした。保育所の夏休み=お仕事のお休みの方が多く、大半の方が「お祖父ちゃんとお祖母ちゃんのお家に行きます!」と仰られていました。7月、8月の三連休は、各所で三世代の家族連れをお見かけし、赤ちゃんを抱っこしながら顔をほころばせて孫をにこやかに見守るご年配の方々や、お祖父ちゃん・お祖母ちゃんにおねだりする子ども達の姿から、世代を超えた絆の素晴らしさが伝わってきました。私には未だ「孫」はおりませんが、きっと目に入れても痛くないほど可愛いのだろうなーと想像します。

この事業を始め、我が家の子ども達が成人となって子育てが終了し、また、私自身も年齢を重ねた今、当園の子ども達全員が「孫」のように目に入れても痛くないくらい可愛いです。泣いても、怒っても、笑っても、どんな表情であっても将来に向けて伸びやかに成長している表情や姿がとても素敵だと感じます。この子ども達をきちんと支援し、一部の時間であってもご家庭に代わり、子ども達が創造性を持って心豊かに成長できるよう努めることが私達の仕事であり、そういった保育事業に係わっていることをとても誇りに思っております。

当グループは、保育士の退職者がほとんどいない一方で、毎年相当数の新卒の先生をお迎えしており、待機児童の解消と子ども第一主義である「小鳩の保育」の提供を目的として、年度毎に数施設を新設しています。新施設の設置の際には、必ず「近隣説明会」を開催するとともに、近隣の方々に直接挨拶に伺って保育施設の整備にご賛同いただけるよう努めます。大多数の方からは「子どもが近くにいてくれると賑やかになっていいね。」、「社会的に需要が高いのだから頑張っていい施設をつくるんだよ。」と歓迎、応援など励ましの言葉を頂戴するのですが、稀に「私は子どもが大嫌い。」、「子どもの声がうるさい。」、「子どもの臭いが・・・」などと子ども自体を受け入れていただけないこともあります。このような時は、子どもは社会の財産でもあること、子ども達は将来社会を担って貢献してくれるのであり、他人の子どもであっても間接的ではなく実は直接的な関係があること、様々な人が互いをきちんと思いやり愛情を持って共生することによってより良い社会が実現されることなどを、あの手この手で訴えかけます。その言葉自体が「理屈」として反発され平行線を辿ることも残念ながらあるのですが、福祉は利己を超えたところにあると思うのです。

もっとも、このような「理屈」よりも、運営開始後に子ども達の素直な屈託のない笑顔と職員の一生懸命な姿をお見せすることが、保育施設の整備についてご理解いただく最良の契機です。子ども達の笑顔は、周りの人々を幸せにしてくれます。あれほど反対していた方が、子ども達が手を振ると微笑み返してくれるのです。思えば子ども達の笑顔が可愛いと共感いただけたときに初めて、保育施設の整備に真にご賛同を得られたといえるのでしょう。

理屈ではなく「どの子も目に入れても痛くないくらい可愛い」と思えるのは、私達が命を授かり生きてきたこと、社会に貢献してきたことを、引き続いてくれるのが子ども達だからであり、正に人と人とがつながって共生しているからだと思います。幅広い年齢層の方々、近隣関係者の方々にご賛同いただきながら、沢山の思いを未来に向けて実現できる子ども達が育つよう、「人と社会を愛すること」を大切にその成長を促していきたいと思っております。

 

小鳩グループ代表 山本 育子