平成29年8月の代表者の一言

今年の梅雨、関東では雨量が少なく夏場の水不足が懸念される一方で、九州北部は豪雨により多くの方々が被災される痛ましい災害がございました。ご家族・ご親族が被災されたご家庭の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

さて、7月に入り、当グループ各園でプール開きをしました。子ども達の中には、最初は水が怖く大泣きして嫌がるお子様もいましたが、次第に慣れて、3歳以上児ともなるとプールの時間を心待ちにしてくれています。プール遊びは、高い外気温と強い日差しのために通常の外遊びが耐え難いこの時期には、熱中症対策も兼ねた絶好の過ごし方です。先生に見守られながら水と楽しそうに戯れる様子は、活き活きとして可愛らしく、皆、笑顔でいっぱいです。そして、このプール遊びは、近隣住民の方々のご理解とご協力あってのものです。

当グループは、この数年にわたり毎年1、2施設を新設し、現在全10施設を運営しています。来年度も新施設の開設を予定していますが、施設誘致や開設計画立案の前には、必ず近隣の方々にご挨拶をしたうえで、保育所誘致に賛同いただけるよう近隣説明会や直接訪問を実施するなど、事前のご説明をさせていただいております。時に、静かな生活空間を崩されたくない、子どもが嫌い、子どもの声が騒音と感じる、子どもが臭い・・・など厳しいお言葉をいただくこともあります。このようなお考えや感覚を覆すことはなかなか難しいところがあり、運営開始後に徐々にではあれ信頼関係を築くほかありません。強く難色を示される方には「まずやらせてください!そして問題があるようでしたら、その都度話合いをさせてください。」と持ちかけます。「不可」「駄目」のままでは何も進みませんので、「兎に角いやなんだよ。」「兎に角うるさいんだよ。」と言われても、足繁く通ってお話させていただいております。その際の私の言動や行動に反感を覚えられることもあり、気持ちが上手く伝えられないことに自身の未熟さや弱さを感じることがありますが、それでも繰返し思いを伝えていくことが、事業者の重要な役割だと考えています。そして、当グループの取組みと社会的意義をきちんとお伝えできれば、運営開始後は、施設長をはじめ先生方の一生懸命さにより、近隣の方々が施設を認めてくれることが多いものと感じています。

ある施設で、近隣住民の方から、プール遊びに反対するご意見がありました。新施設では「そんな話は聞いていない。」から始まります。ただ、季節折々の行事や活動は、子ども達の大切な保育課程です。未来に向かっていく子ども達と社会のために、子どもの日々の成長を優しく受け留めていただいている方々には本当に感謝しております。そして、最初は背を向けられている方々にも、私達から向き合い、同じ屋根の下にいる気持ちで「お互いに背を向け合うより向かい合って笑っていたほうが」との思いで誠意をもって交じわり、私たちの事業が地域社会に密着し馴染んでいくことで、少しでもご理解いただけるよう努力しなければなりません。

もちろん、近隣住民の方々から、施設長をはじめ先生方について「先生たちはいつもよくやっているねー」という温かい言葉をいただくことも多々あります。そんな時、私は、「一人ひとりこの仕事が好きで、この仕事の意義を受け留め、子ども達を心から愛しているからです。」と応えます。先日、数名の施設長と「保育士として大事なこと」を話していた際に、先生方から「受け留める。」「受け留め心から寄り添う。」「相手の立場になり一緒に考え行動する。」といった言葉が沢山ありました。私達は、地域社会に対しても「受け留め」「寄り添い」、共存させていただける環境作りに努めたいと思っております。

 

小鳩グループ代表 山本 育子