令和2年7月の代表者の一言

6月の梅雨入りの中、ようやくと例年どおりの保育園の光景に近づいてきました。新入園の子ども達は、慣らし保育の間は涙することもありますが、先生方は、少しでも早く、子ども達に保育園が楽しくて大好きになってもらえるよう、日々、信頼関係を築くべく愛情を注いでいます。きっと、もうすぐ、笑顔で楽しく登園してくれることでしょう。ご家庭でのご不安についても寄り添って参りますので、特に新入園児の保護者の皆様におかれましては、何なりとご相談ください。

そして、この春、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的した保育園の利用自粛にご協力いただき、本当にありがとうございました。また、日々の生活に関わるライフライン関連のお仕事に従事しておられる保護者の皆様に対し、私達の生活を支えてくださっていることに心より感謝申し上げます。この数か月に世界規模で起きたこと、私たちのライフスタイルが大きく変わったこと、これらを正面から受けとめながら、保育園としても「新しい生活スタイル」を築いていかなければなりません。衛生面はもちろんのこと、今一度管理体制を整えた上で、保育に携わっていく所存です。

他方で、子ども達は、いついかなる時も、どんな環境下にあっても成長していきます。こんな時だからこそ、生きることの価値を共感できる礎を、これまでと変わらず、子ども達が成長に合わせて築いていけるよう心掛けなければなりません。現状、外遊びを含め人と接すること、言葉を交わすことが望ましくない、とされる生活を強いられています。本来の姿を知っている大人達はそこを「忍耐」「我慢」で乗り越えられますが、子ども達は長時間その状態が続くと、それが平常となり、人と接することや言葉を交わしあうことの大切さから遠のいてしまうかもしれません。

保育園は紛れもなく「三密」状態に近しい環境にあります。それでも、私達は、子ども達が保育園で生活しているときには、お友達や先生と楽しくお話し言葉を交わす中で、多くの体験と感動を得て、人に共感できる子ども達に育ってほしいと願い、努めて平常どおりに接しています。今、この状況下でもできること、例えば声の抑揚、先生方の大きな表現、優しい言葉掛け、(手指消毒など衛生管理を徹底した上での)今まで以上に優しい触れ合いで、子ども達の礎が形造られる大切な時期の成長を、創造していきたいと思っております。こういった課題に取り組みつつ、いつも変わらず愛情たっぷりの保育の提供に努めて参ります。

少しずつ平時の日常に戻る中、以前は当たり前だったことから大きな感動を得た方も多いのではないでしょうか。例えば、大スクリーンでの映画鑑賞、博物館や美術館での鑑賞、スポーツ観戦、今まで当たり前と思っていたことが当たり前のものではないことに気づき、改めて得た感動は、我々がこの期間を「辛抱」して乗り越えたことによる、とても大切なものと感じます。自粛期間中、毎日登園していた子ども達に会えなくなり、今、再びこうして会えるようになったことも同様です。

コロナ禍に関しては、まだまだ道半ばで問題は山積していますが、平時にない感動を得られたことは大切にしたいと思います。まさにこれは「感謝」であり、当グループの理念でもあります。感謝は自分の気持ちを素直にし、身も心も温かくしてくれます。人に接するとき、言葉を交わすとき、この温かな気持ちからたくさんの絆が生まれることでしょう。小鳩グループでは、これからも「感謝」の気持ちを大切にし、各人が自らに根付かせ、皆で社会に貢献できるよう努めます。

小鳩グループ代表 山本 育子