令和2年3月の代表者の一言

1月下旬の中国春節の頃に日本国内でも発症者が見つかった「新型コロナウイルス」は、今、世界中で脅威と捉えられています。2月に入ってからは、マスクや次亜塩素酸ナトリウム等の消毒液の買い占めによる欠品が続いており、本当に必要とする人の手元に届かないという市場の混乱が起きています。もっとも、当園では、あらかじめ対応を周知徹底していたこともあって、衛生用品には充分な備えがございますのでご安心ください。今後も、行政からの連絡その他様々な情報を集めながら、日々の保育に支障が生じないよう、感染症対策を徹底して参ります。ご家庭においても、手洗い、うがい、手指の消毒などを励行して、ともに感染防止に努めていただければと思います。

 このような中ではありますが、2月3日前後に各園で「節分の集い」を開催しました。「節分」の意味を子ども達に分かり易く伝えられるよう、職員らが企画したものです。数年前までは本物の大豆を使って「豆まき」をしていたのですが、近年は、大豆アレルギーのお子様が誤食してしまう危険性や、小さいお子様が誤嚥してしまう可能性があることから、大豆ではないものを豆まきに代用しています。

また、同じく数年前までは「鬼」に扮した職員に対し、子ども達が「鬼は外」と豆まきをしていましたが、「鬼」があまりにも怖いので、しばらくそのことを思い出して夜泣きしてしまうお子様がいると聞きました。そこで、その後は、あまり怖くないように描いた鬼の絵を使って、「節分」の意味を分かり易くお話しながら、全ての子ども達にとって楽しいイベントとなるよう心がけています。節分の日には、子ども向けの様々な施設で豆まきをしている様子がテレビに映っていましたが、鬼を怖がる子ども達がいることにもう少し配慮が必要では…と思いながら視聴していました。

四季折々の様々なイベントでは、大人は、どうしても質を上げることに注力してしまいがちです。子ども達の気持ちがどうかよりも、得てしてイベントの精度に捕らわれがちだと感じるのです。私自身も家庭において、クリスマスにはクリスマス飾りの完成度を、お誕生日にはケーキや料理の完成度をと、本当に子どもが喜ぶものより「見た目」重視であったように思い出します。シンプルなものでも、その中に発見があり、好奇心を満たせるものであれば、それが子ども達にとって一番「楽しいもの」であることは間違いありません。

当園では、イベントの数や精度にこだわるのではなく、子ども達が興味関心をもって、心から楽しむことができるものを企画することに努めたいと考えています。ただ、大人の満足≠子どもの満足、ということでもありません。保護者の皆様が満足して楽しく過ごしている姿は、やはり子ども達にとって至福のものであり、笑顔は心の安定と豊かさを導きます。ご家族での楽しい会話や笑顔は、子どもにとって一番安定し安心できるものです。幼い子どもと一緒に行く家族旅行は忙しく、強行軍になりがちですが、ご家族が皆にこにこしていると、どこにいても何をしていても、自ずと子どもは幸せな気分になれます。ご家庭においても無理なこだわりなく、子ども達とたくさんの笑顔溢れるイベントを企画していただければと思います。

小鳩グループでは、安全を当然の大前提として、職員自らも満足して楽しめ、子ども達が心豊かになる行事を、これからもたくさん企画していきたいと思っています。3月はひな祭り、卒園式と行事が盛りだくさんです。引き続き皆様と連携しながら、ともに楽しく明るい日々を共有できるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

小鳩グループ代表 山本 育子