令和2年1月の代表者の一言

年の瀬を迎え、今年も様々な行事を通じて、たくさんのご縁をいただけた素晴らしい一年だったと思い返しています。中でも、仕事において多くの方々からご支援いただいたことに、何より感謝しております。12月のひと月は、総じて「感謝」という言葉がピタリと当てはまります。諸外国では感謝祭という行事が別月にありますが、日本人の心の中に、大切な人に贈り物をして、気持ちを伝えたり打ち明けたりしようという思いが湧くのは、暦年の締めとなる12月ではないでしょうか。

「感謝の心」は、小鳩グループの経営理念でもあります。人に感謝すること、感謝できることが、信頼関係構築の礎となります。情報化社会の今、人と関わらずとも自己のみで解決可能なことが増えた反面、目の前の人の思いを受けとめ、目の前の人に思いを伝えることが、難しくなっているように感じます。インターネット上での感謝は、相手の心を動かすに未だ至らないように思うのです。互いに目を見て、手を握り、抱き合い、人と人の心と身体が触れ合うことによって、感謝の思いは大きく強くなるものです。

人は一人では生きていけない動物ですが、感謝の気持ちを重ね合うことによって周囲の人との関わりがより強くなり、それが生きる力となるのだと思います。以前もお話したことがありますが、アメリカの開拓時代には、家族が多ければ多いほど生きる力が増し、互いに励まし合って幌馬車でアパラチア山脈を乗り越え、西部に移住・定住したそうです。これぞ正に「家族力」でしょう。フロンティア精神は、地域に、関係する人々に感謝を表し伝えながら、変革と発展をもたらしたと聞きます。愛する家族や友達を持ち、人との関わりが多いほど、生きることの強さと価値を見出せるものなのでしょう。

人とのつながりがいかに大切かは、保育の現場でも感じます。そして、愛情は正に人をつなぐために大切なものであり、それは相手に求めるものではなく一方的に相手を幸せにしたいという気持ちです。その気持ちが信頼関係を構築します。お友達、先生、そして何よりも大切な保護者の方の存在を、心から感謝できる子ども達であるよう、また、これからもずっとその思いを大切にできるよう子ども達に愛情を注ぎ、そして、その愛情に子ども達が応え、感謝=ありがとうという言葉が心から表れるようになる保育に努めて参りたいと思っています。

言葉は他に伝えるものではありますが、言葉を発した時に「心温まる自分」を感じることにも、気付いてもらいたいと思っています。新卒の先生から挨拶や声掛けがうまくできないと相談されることがあり、その際に「おはようございます」「お疲れ様です」を口にすることばかりにとらわれず、その言葉を発した時に、自身と相手の気持ちが通い合って心が温まる瞬間を、想像しながら言ってみたら?そうすれば、自然とタイミングよく言葉が出てきて笑顔で優しい相手に触れることができるよ、と伝えたことがあります。この12月は、是非、たくさんの感謝の気持ちを示し、1年のあらゆる出来事に感謝したいものです。

子ども達がサンタクロースからプレゼントをもらったと喜ぶ姿は、大人まで嬉しくさせます。人の本当の満足は、人と人の心が通い合い、その人への大切な思いを一層感じる瞬間です。心が通じ合い、感謝されたときの嬉しさに感激したことは、誰しも経験あることでしょう。はち切れんばかりの喜びが、次なる素晴らしい人との関わりへと案内してくれます。保育に携わる者として、心から感謝することがいかに大切か、日々実感しながら、今年も素敵な出会いと時間を共有させていただいたことに感謝申し上げますとともに、皆様にとって来年も良き年でありますよう、心からお祈りしております。

小鳩グループ代表 山本 育子