令和元年7月の代表者の一言

来年度、小鳩グループは、さいたま市浦和区高砂に認可保育所を一施設増設させていただく予定です。例年、この時期は、当グループに就職して活躍している先生方の近況報告、人材育成の取組み、翌年度の事業計画などを話題として、私自ら地方の保育士養成学校を訪問しており、5年程前から、地方校からの就職者が増えてきました。保育士の有効求人倍率が著しく高まり、採用が非常に困難になっている現況下、上記学校訪問や何よりも先輩方の活躍があり、当グループでは、有り難いことに新卒採用を中心に多くの先生をお迎えすることができております。

一般企業は、まさに今が新卒者の採用・就職活動の真っ只中です。最近はその動向に触発されるのか、5月から会社(保育所)見学に来る学生も増えて参りました。現に、近年は、5月頃に内定を出す保育事業者も増えています。ただ、当グループでは、保育園に就職を希望する学生の多くが未だ保育施設や幼稚園での施設実習を終えていないことから、私より「実習を経ずに就職先を『保育園』と決断することは時期尚早だと思うよ。」と敢えてアドバイスをしています。過日、新卒社員の3年以内離職率が三割以上というニュースを見かけましたが、やはり、「勇み足」で就職時にきちんと企業の中身を確認せず、就職したら思い描いていた仕事とは違う・・・等が理由の大半でしょう。もちろん、私たち事業者も「3年以内の離職」を回避する努力をしなければなりません。とはいえ、就職時にお互いを知り尽くすことはできませんので、就職は出会い「ご縁」なのかとも感じます。

私事、我が家の子ども達は、来年めでたく二人とも社会人になる予定です。上の息子は大学に長らく在学していましたが、理系ですので教授の推薦を得て、ようやくと研究職への就職が内定しそうです。文系の娘は、大学3年生の3月より就職活動を始め、第一志望の企業への就職を目指し、多くの企業からのお誘いをお断りしつつ臨みましたが、結果的には第一志望の企業には第5次?(最終)選考まで残ったものの願いはかないませんでした。これは彼女にとって人生初の理不尽でした。その企業の就職攻略本、論文、英語、グループディスカッションで取り纏めまでしたのに「なぜ?」と大きなショックを受けていました。娘は小さな頃から、一つの目標を決めると全てを抜かりなく努力し、成就させるという、典型的な努力家です。他方、長男は目標に対し、効率の悪いものにいかに手を付けないで必要最小限の力で達成できるかを考える要領の良いタイプです。必然息子は、たくさんのエラーがあってもダメージコントロールができるのですが、娘に関してはそうではなく、今回の「なぜ?」は恐らく人生初の経験だと思います。母親から見てもかなりの落胆ぶりでした。そんなとき、私は、娘に対して「ご縁」という言葉を使いました。学校では、勉強し点数を積み上げれば目標は成就しますが、人の出会いは「縁」であり、就職も「ご縁」なんだよ、と。就職は受ける側、受け入れる側にそれぞれの状況、事情、相性があり、その結果、ご縁があってはじめて成就するものです。一方的ではなく双方向です。そのことに気付けたとき、娘はさらに一段階成長できるのだと思います。

私自身も、小鳩グループの全職員とは「ご縁」の塊だと感じています。人の出会いにより子ども達に恵まれるように、出会い=ご縁は素晴らしいことです。いただいたご縁を大切に、当グループの職員、子ども達、関係者の皆様との関係を築いていきたいと思っております。

3年転職時代の趣ではありますが、私自身は、当グループの職員に対し、採用時に「末永く」という言葉をかけさせていただいています。この仕事は、人が行い、人が人を成長させていく福祉の仕事です。福祉の精神に則り、職員各々に、子ども達との信頼関係だけでなく、会社との信頼関係をも末永く構築してもらえるような、末永く働ける環境を作るよう尽力いたします。

小鳩グループ代表 山本 育子